数値解析 上級
偏微分方程式と高度な手法(大学院レベル)
上級の概要
上級では、偏微分方程式の数値解法と高度な数値手法を学ぶ。有限差分法、有限要素法、そして最適化や信号処理で重要な高速フーリエ変換を扱う。
学習目標
- 有限差分法で偏微分方程式を離散化できる
- 有限要素法の基本的な考え方を理解する
- クリロフ部分空間法(CG法、GMRES)を使える
- 数値最適化の基本アルゴリズムを理解する
- FFTの原理と応用を理解する
目次
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第1章
有限差分法
空間離散化、熱方程式、波動方程式、CFL条件
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第2章
楕円型偏微分方程式
ラプラス方程式、ポアソン方程式、境界値問題
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第3章
放物型・双曲型方程式
陽解法・陰解法、安定性解析、特性曲線法
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第4章
有限要素法入門
弱形式、ガラーキン法、基底関数、要素行列
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第5章
クリロフ部分空間法
共役勾配法(CG)、GMRES、前処理
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第6章
数値最適化
最急降下法、ニュートン法、準ニュートン法(BFGS)
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第7章
高速フーリエ変換
DFT、クーリー・テューキーアルゴリズム、$O(n \log n)$ 計算量
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第8章
高度な多項式求根法
Jenkins-Traub法、Laguerre法、コンパニオン行列+QR法
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第9章
積分方程式
Fredholm方程式、Volterra方程式、数値積分による離散化
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第10章
境界要素法(BEM)
境界積分方程式、Green関数、次元削減、無限領域問題
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第11章
逆問題と不適切性
Hadamardの適切性条件、条件数、Picard条件、応用分野
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第12章
正則化手法
Tikhonov正則化、L1正則化、TV正則化、パラメータ選択
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第13章
モンテカルロ積分
乱数による数値積分、誤差評価、分散削減法、高次元積分
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第14章
準モンテカルロ法
低食い違い列、Halton列、Sobol列、Koksma-Hlawka不等式
有限差分法の可視化
偏微分方程式を格子点上で離散化し、代数方程式系に変換する。
有限要素法の概念
コンパニオン行列による求根
多項式 $p(z) = z^n + a_{n-1}z^{n-1} + \cdots + a_0$ の根は、コンパニオン行列の固有値として計算できる。
前提知識
- 数値解析 中級の内容
- 偏微分方程式の基礎
- 関数解析の基礎(あれば望ましい)