数値解析
Numerical Analysis
このシリーズについて
数値解析は、数学的問題をコンピュータで解くためのアルゴリズムと、その誤差・収束性を研究する分野である。解析的に解けない問題でも、数値的手法により近似解を得ることができる。
数値解析は科学技術計算の基盤であり、物理シミュレーション、機械学習、金融工学、画像処理など幅広い分野で応用される。本シリーズでは、基礎的な数値計算から精度保証付き計算まで、5段階で数値解析を体系的に学ぶ。
レベル別学習
学習の流れ
主な学習内容
誤差解析
丸め誤差、打ち切り誤差、条件数など、数値計算における誤差の理解。
方程式の求解
二分法、ニュートン法など、非線形方程式の数値解法。
線形代数の計算
連立一次方程式、固有値問題、行列分解の数値アルゴリズム。
微分方程式
常微分方程式・偏微分方程式の数値解法、安定性解析。
精度保証・区間演算
区間演算による誤差限界の囲い込み、精度保証付き数値計算、乱数生成。
主要な公式
ニュートン法
$$x_{n+1} = x_n - \frac{f(x_n)}{f'(x_n)}$$
ラグランジュ補間
$$L(x) = \sum_{i=0}^{n} y_i \prod_{j \neq i} \frac{x - x_j}{x_i - x_j}$$
シンプソンの公式
$$\int_a^b f(x)\,dx \approx \frac{h}{3}(f_0 + 4f_1 + f_2)$$
オイラー法
$$y_{n+1} = y_n + h f(t_n, y_n)$$
LU分解
$$A = LU \quad \Rightarrow \quad Ly = b,\; Ux = y$$
必要な前提知識
- 入門:高校数学(微分積分の基礎)
- 初級:微分積分、線形代数の基礎
- 中級:線形代数、微分方程式の基礎
- 上級:偏微分方程式、関数解析の基礎
- 特論:計算機アーキテクチャの基礎