数論中級
Intermediate Number Theory
中級(大学3-4年レベル)
この章について
数論中級は二部構成である。応用・実装編では、初級で学んだ定理を暗号や素数判定アルゴリズムに応用し、Python 実装とともに理解を深める。理論編では、2次剰余と平方剰余の相互法則、連分数、数論的関数、p進数体など、より深い理論を学ぶ。
前提知識
- 初級レベルの内容(合同式、オイラーの定理、中国剰余定理、原始根)
- 群論の基礎(位数、巡回群)があると望ましい
目次
応用・実装編
初級の定理を暗号・アルゴリズムに応用し、Python 実装とともに学ぶ。
A1. 合同式とモジュラ算術
合同式の応用と暗号理論への展開。
- フェルマーの小定理の応用
- RSA暗号・Diffie-Hellman
- Python 実装例
A2. オイラー関数の応用
$\varphi$ 関数の計算とRSA鍵生成。
- $\varphi$ 関数の計算公式
- RSA鍵生成への応用
- Python 実装例
A3. 中国剰余定理の応用
CRT-RSA高速化とセキュリティ。
- 逐次的CRTアルゴリズム
- CRT-RSAによる復号高速化
- Python 実装例
A4. 離散対数問題
暗号の安全性を支える計算的困難性。
- Baby-step Giant-step
- Pollard's rho
- Diffie-Hellman との関係
A5. Miller-Rabin 素数判定法
確率的素数判定アルゴリズム。
- フェルマーテストの改良
- 誤判定確率の解析
- 実装上の注意
A6. バイナリ GCD
Stein のアルゴリズムによる高速GCD。
- ビット演算による高速化
- 正当性の証明と計算量
- ユークリッド互除法との比較
A7. 楕円曲線
群構造と暗号への応用。
- 楕円曲線の定義と群演算
- Mordell-Weil の定理
- 楕円曲線暗号(ECC)
理論編
2次剰余、連分数、p進数体など、より深い数論の理論を学ぶ。
T1. 2次剰余と相互法則
ルジャンドル記号、オイラーの規準、ガウスの「数学の宝石」。
T2. 素数の分布と素数定理
素数計数関数 $\pi(x)$、チェビシェフの評価、素数定理 $\pi(x) \sim x/\ln x$。
T3. 数論的関数
約数関数 $\sigma$、完全数、ディリクレ畳み込み。
T4. メビウス関数
メビウス関数 $\mu(n)$、反転公式、ディリクレ級数との関係。
T5. 連分数とペル方程式
有理近似、$x^2 - Dy^2 = 1$ の解法。
T6. 2次形式
$ax^2 + bxy + cy^2$ で表せる数。フェルマーの二平方定理。(準備中)
T7. p進数体
p進絶対値、$\mathbb{Q}_p$ の構造、ヘンゼルの補題。
T8. 超越数と代数的無理数
数の分類理論、Liouville の定理、ディオファントス近似。
- 代数的無理数と共役無理数
- Liouville, Hermite-Lindemann, Gelfond-Schneider
- Roth の定理と無理数測度
T9. ピタゴラス数
$a^2 + b^2 = c^2$ の整数解の完全分類と幾何学的解釈。
- 原始ピタゴラス数の分類定理
- 単位円上の有理点
- フェルマーの直角三角形定理
アイゼンシュタイン整数(Eisenstein Integer)
環 Z[ω] の整数論。ノルム・単数・素元分解と六角格子。
カーマイケル関数(Carmichael Function)
乗法群の指数 λ(n)。オイラーのφとの関係と RSA・離散対数への応用。
クンマーの定理(Kummer's Theorem)
二項係数の p 進付値が p 進加算の繰り上がり回数に等しいこと。
メルテンス関数
メルテンス関数 M(x)=sum_{n<=x} mu(n) の定義・性質・リーマン予想との関係・数値例を解説する
フォン・マンゴルト関数
フォン・マンゴルト関数 Lambda(n) の定義・性質・チェビシェフ関数 psi(x) との関係・素数定理への…
ジョルダンのトーシェント関数
ジョルダンのトーシェント関数 J_k(n) の定義・オイラートーシェントとの関係・乗法性・ディリクレ級数・数値例…
デデキントのプシー関数
デデキントのプシー関数 psi(n) = n * prod_{p|n}(1+1/p) の定義・乗法性・ディリクレ…
ラマヌジャン和
ラマヌジャン和 c_q(n) = sum_{gcd(k,q)=1} exp(2pi i k n/q) の定義・メ…
ガウスの円問題
ガウスの円問題(原点を中心とする半径 r の円内の格子点の個数 N(r))の定義・ガウスの誤差評価・ハーディとラ…
ディリクレの約数問題
ディリクレの約数問題(D(x)=sum_{n<=x} d(n) の誤差項 Delta(x) の評価)の定義・ディ…
過剰指数
過剰指数 σ(n)/n の定義・性質・数値例・完全数・過剰数・不足数との関係、乗法性、上界・下界を解説する
アリコット数列
アリコット数列の定義・真の約数和による反復・完全数・友愛数・社交数・カタランの予想・停止問題を数値例とともに解説する
ウィーフェリッヒ素数
ウィーフェリッヒ素数の定義(2^(p-1) ≡ 1 mod p^2)、フェルマーの最終定理との関係、既知の例 1…
ウィルソン素数
ウィルソン素数の定義((p-1)! ≡ -1 mod p^2)、ウィルソンの定理との関係、既知の例 5・13・5…
フォーチュン数
フォーチュン数の定義(素数乗積 p_n# に対する最小の m で p_n#+m が素数)、フォーチュンの予想、数…
完全トーシェント数
完全トーシェント数の定義(オイラーのトーシェント関数を繰り返し適用した和が n に等しい整数)・数値例・既知のリ…
ユニタリ約数
ユニタリ約数の定義(gcd(d, n/d)=1 を満たす約数 d)、ユニタリ完全数・ユニタリ友愛数・ユニタリ約数…
プロス数
プロス数(Proth number)の定義 k·2^n+1(k奇数・k未満の2のべき)、プロス素数判定定理、具体…
シェルピンスキー数
シェルピンスキー数の定義(k·2^n+1が全て合成数となる奇数k)、シェルピンスキーの定理、カバリング系、最小の…
リーゼル数
リーゼル数の定義(k·2^n−1が全て合成数となる奇数k)、カバリング系、最小値 509203 の予想、シェルピ…
カニンガム鎖
カニンガム鎖の定義(第1種・第2種)、安全素数との関係、具体的な数列の例、暗号理論への応用を中級レベルで解説する
ラマヌジャン素数
ラマヌジャン素数の定義(π(x)−π(x/2)≥n を保証する最小の素数)、チェビシェフの定理との関係、初項の一…
均衡素数
均衡素数(balanced prime)の定義(前後の素数の算術平均に等しい素数)、具体例、分布の性質、弱均衡・…
スーパー素数
スーパー素数(super-prime)の定義(素数番目の素数)、具体例の一覧、漸近公式、反復スーパー素数(超スー…
階乗素数
階乗素数(Factorial Prime)n!+1 または n!-1 の形の素数の定義・既知例・性質・Wilso…
フィボナッチ素数
フィボナッチ素数(Fibonacci Prime)の定義・既知例・整除性・素数添字の必要条件・数値例を中級レベル…
フェルマー擬素数
フェルマー擬素数(Fermat Pseudoprime)の定義・フェルマーの小定理との関係・カーミカル数・具体例…
強擬素数
強擬素数(Strong Pseudoprime)の定義・ミラー・ラビン素数判定法との関係・具体例・フェルマー擬素…
合同数
合同数(Congruent Number)の定義・直角三角形との関係・楕円曲線との対応・BSD予想との関連・具体…
便利数(イドネアル数)
オイラーのイドネアル数(Idoneal Number)の定義・2次形式との関係・65個の既知リスト・類数との関係…
キネア数
キネア数(Kynea Number)(2^n+1)^2-2 の定義・素数性・カロン数との関係・数値例・計算方法を…
テトラナッチ数
テトラナッチ数の定義(直前4項の和の漸化式)、一般項、特性方程式、数値例、黄金比類似の極限比、応用を解説する
ペラン数列
ペラン数列の定義(P(n)=P(n-2)+P(n-3))、数値例、素数判定との関連(ペラン擬素数)、特性方程式、…
ペル・リュカ数
ペル・リュカ数(伴うペル数列)の定義、漸化式 Q(n)=2Q(n-1)+Q(n-2)、ペル数との関係、数値例、連…
シルベスター数列
シルベスター数列の定義(a(n+1)=a(n)^2-a(n)+1)、超指数的成長、エジプト分数との関係、数値例、…
カルキン・ウィルフ木
カルキン・ウィルフ木の定義、正の有理数の全列挙、幅優先順序(ハイパービナリ数列)、スターン・ブロコット木との比較…
ゴロム数列
ゴロム数列の定義(自己記述的数列)、漸化式、数値例、漸近公式(黄金比を含む閉じた式)、関連する組合せ的解釈を解説する
コラコフスキー数列
コラコフスキー数列の定義(自己記述的ランレングス数列)、生成規則、数値例、1と2の密度に関する未解決問題、ゴロム…
テュエ・モース数列
テュエ・モース数列の定義・性質・生成規則・2進展開との関係・無平方性・自己相似性・数値例を解説する
ルディン・シャピロ数列
ルディン・シャピロ数列の定義・連続 11 の個数のパリティ・自動列としての性質・フラット多項式との関係・数値例を…
ドゥッチ数列
ドゥッチ数列(差分写像の反復)の定義・n=2^k タプルの収束定理・ゼロへの収束・有限サイクル・数値例を解説する
三つ子素数
三つ子素数の定義・形式・有限性の証明・数値例・双子素数・四つ子素数との関係を解説する
四つ子素数
四つ子素数の定義・形式 (p, p+2, p+6, p+8)・唯一の例外 (2,3,5,7)・30k+11 の形…
陳素数
陳素数の定義(p+2 が素数または半素数)・陳の定理・ゴールドバッハ予想との関係・双子素数との比較・数値例を解説する
回文素数
回文素数の定義・10 進回文素数の偶数桁における有限性・数値例・各基数での回文素数・emirp との関係を解説する
循環素数
循環素数の定義・具体例・判定方法・一覧を解説する
切り詰め可能素数
切り詰め可能素数(左切り詰め・右切り詰め・両側切り詰め)の定義・具体例・有限性の証明・完全な一覧を解説する
順列素数
順列素数の定義・具体例・既知の一覧・絶対素数との関係を解説する
安全素数
安全素数の定義・具体例・ソフィー・ジェルマン素数との関係・暗号への応用を解説する
ピタゴラス素数
ピタゴラス素数の定義・費マーの二平方定理との関係・具体例・ガウス整数での素元分解を解説する
二重メルセンヌ数
二重メルセンヌ数の定義・具体例・素数判定の困難さ・既知の素数一覧を解説する
素数階乗素数
素数階乗素数の定義・素数階乗の意味・具体例・既知の一覧・ユークリッドの証明との関係を解説する
NSW素数
NSW素数(Newman-Shanks-Williams素数)の定義、NSW数列、ペル方程式との関係、数値例、既…
二平方和の定理
フェルマーの二平方和の定理:自然数 n が二つの整数の平方和で表せるための必要十分条件、素数の場合の判定、ガウス…
ラグランジュの四平方定理
ラグランジュの四平方定理:すべての自然数は4つの整数の平方の和で表せることの証明の概略、ブラウンビッテルバッハの…
ウェアリングの問題
ウェアリングの問題:すべての自然数を k 乗数の和で表すのに必要な項数の最大値 g(k) の定義、既知の値、ヒル…
エルデシュ・シュトラウス予想
エルデシュ・シュトラウス予想:4/n はエジプト分数(単位分数)3つの和で表せるという予想の定義、数値例、検証状…
ズナームの問題
ズナームの問題:自分自身を除く積に1を加えると他の要素で割り切れる数の集合の定義、シルベスター数列との関係、解の…
フェルマーの多角数定理
フェルマーの多角数定理:すべての自然数は k 個の k 角数の和で表せるという定理(k=3はガウス, k=4はラ…
カタラン定数
カタラン定数 G の定義(ディリクレベータ関数の特殊値)、数値、性質、グレゴリー・ライプニッツ級数との関係、積分…
アペリーの定数
アペリーの定数 zeta(3) の定義、アペリーによる無理数証明(1977年)、リーマンゼータ関数との関係、積分…
ヒンチン定数
ヒンチン定数 K の定義(ほぼすべての実数の連分数展開の幾何平均が収束する定数)、数値、証明の概略、例外集合、連…
グレイシャー・キンケリン定数
グレイシャー・キンケリン定数 A の定義(連続積の漸近的な正規化定数)、数値、ゼータ関数導関数との関係、バーンズ…
コンウェイ定数
コンウェイ定数 lambda の定義(数読み数列の成長率)、数値、71次方程式の根であることの証明、コスモロジカ…
チャンパーノウン定数
チャンパーノウン定数 C_10 の定義(自然数を順に並べた小数)、超越数であることの証明、正規数であること、一般…
ゲルフォントの定数
ゲルフォントの定数 e^pi の定義、超越数であることの証明(ゲルフォント・シュナイダーの定理)、数値、ラマヌジ…
ゲルフォント・シュナイダー定数
ゲルフォント・シュナイダー定数 2^(sqrt(2)) の定義、ゲルフォント・シュナイダーの定理による超越性の証…
双子素数定数
双子素数定数 C2 ≈ 0.6601618... の定義、双子素数予想との関係、オイラー積表示、数値例を中級レベ…
ブルン定数
ブルン定数 B2 ≈ 1.9021605... の定義、ブルンの定理(双子素数の逆数和の収束)、数値計算と数論的…
アルティン定数
アルティン定数 C_Artin ≈ 0.3739558... の定義、アルティンの原始根予想との関係、オイラー積…
ランダウ・ラマヌジャン定数
ランダウ・ラマヌジャン定数 K ≈ 0.7642... の定義、二平方和を持つ整数の密度、漸近公式 N(x) ~…
プラスチック数
プラスチック数 rho ≈ 1.3247... の定義(x^3=x+1 の実数根)、最小多項式、漸化式、黄金比・…
白銀比
白銀比 delta_S = 1+sqrt(2) ≈ 2.414 の定義、最小多項式、ペル数列との関係、黄金比・金…
金属比
金属比(metallic ratio)の定義、黄金比・白銀比などとの関係、漸化式との対応、数値例、応用を中級レベ…
超黄金比
超黄金比(supergolden ratio)の定義、三次方程式 x^3=x^2+1 の根、数値、連分数、ペドワ…
ニーヴンの定数
ニーヴンの定数(Niven's constant)の定義、自然数の最大完全冪指数の平均的挙動、オイラー積表示、数…
ラマヌジャン・ゾルトナー定数
ラマヌジャン・ゾルトナー定数(Ramanujan-Soldner constant)の定義、対数積分 li(x)…
八面体数
八面体数(octahedral number)の定義、公式 n(2n^2+1)/3、数値例、正四角錐との分解、生…
五胞体数
五胞体数(pentatope number)の定義、四次元超四面体(5-cell)格子点数、公式 C(n+3,4…
七角数
七角数(heptagonal number)の定義、公式 n(5n-3)/2、数値例、逆判定公式、生成関数、フェ…
八角数
八角数の定義・公式・性質・数値例を解説する
砲弾の問題
砲弾の問題(カノンボール問題)の定義・定理・証明の概略・数値例を解説する
邪悪数(pernicious)
邪悪数(pernicious number)の定義・性質・数値例を解説する
自己記述数
自己記述数(self-descriptive number)の定義・性質・各進数での例を解説する
パンデジタル数
パンデジタル数(pandigital number)の定義・種類・性質・数値例を解説する
点対称数
点対称数(strobogrammatic number)の定義・性質・数値例を解説する
ホーム素数
ホーム素数(home prime)の定義・操作・数値例・未解決問題を解説する
原初数
原初数(Primeval Number)の定義、桁の順列から作られる素数の個数、具体例と数値表、性質について解説する
経済数
経済数(Economical Number)の定義、素因数分解の桁数と元の数の桁数の比較、具体例、節約数・等倹数…
浪費数
浪費数(Extravagant Number)の定義、素因数分解の桁数が元の数の桁数を超える整数の性質、具体例、…
非トーシェント
非トーシェント(Nontotient)の定義、オイラーのトーシェント関数 φ(n) の値域にない偶数、具体例、コ…
ウォルステンホルム素数
ウォルステンホルム素数(Wolstenholme Prime)の定義、ウォルステンホルムの定理、mod p^4 …
ウォール・サン・サン素数
ウォール・サン・サン素数(Wall-Sun-Sun Prime)の定義、フィボナッチ数列と素数の合同条件、フェル…
リュカ擬素数
リュカ擬素数(Lucas Pseudoprime)の定義、リュカ数列とフィボナッチ数列に基づく素数判定法、強リュ…
レオナルド数
レオナルド数の定義・漸化式・フィボナッチ数との関係・一般項・数値例・性質を解説する
従順数
従順数(amenable number)の定義・特徴付け・数値例・密度・性質を解説する
超プーレ数
超プーレ数(Super-Poulet number)の定義・プーレ数との関係・カーマイケル数との違い・数値例・性…
グノモン(ノーモン)
グノモン(ノーモン)の定義・正方数・三角数・多角数との関係・数値例・歴史的背景を解説する
半素数
半素数(semiprime)の定義・密度・数え上げ・素因数分解との関係・数値例・暗号理論への応用を解説する
概素数
概素数(k-almost prime)の定義・数え上げ・半素数との関係・チェビシェフ・ランダウの定理・数値例を解…
中心つき五角数
中心つき五角数(centered pentagonal number)の定義・公式・数値例・図形的意味・性質・隣…
中心つき立方数
中心つき立方数の定義・公式・数値例・立方体の幾何学的解釈・母関数・関連数列を解説する
星型八面体数
星型八面体数の定義・公式・幾何学的解釈・四面体数との関係・数値例・性質を解説する
ネクサス数
ネクサス数の定義・公式・連続立方数との関係・幾何学的解釈・数値例・性質を解説する
オイラーの煉瓦
オイラーの煉瓦の定義・既知の例・完全なオイラーの煉瓦・パラメータ族・未解決問題を解説する
アキレス数
アキレス数の定義(パワフルだが完全べきでない数)と、最小例 72, 108、性質を中級レベルで解…
自己同型数
自己同型数の定義と例 5, 6, 25, 76 など、5進・10進での出現を中級レベルで解説する…
準友愛数
準友愛数の定義・例・友愛数との違いを中級レベルで解説する。互いの真の約数和が相手より1大きくなる…
キャロル数
キャロル数の定義・公式・性質を中級レベルで解説する。(2^n - 1)^2 - 2 の形をもつ整…
カタラン・メルセンヌ数
カタラン・メルセンヌ数の入れ子構造 c_n=M(M(M(...M(2)))) と、すべて素数か未…
中心付き六角数
中心付き六角数の定義 3n(n-1)+1 と、立方数との関係(隣接和 = 立方数)を中級レベルで…
中心付き四角数
中心付き四角数の定義 2n(n-1)+1 と、平方数の和としての性質、図形的解釈を中級レベルで解…
中心付き三角数
中心付き三角数の定義 (3n^2-3n+2)/2 と、三角数との関係を中級レベルで解説する。
巨大過剰数
巨大過剰数の定義と具体例、高度過剰数との関係、リーマン予想との接続を中級レベルで解説する。
いとこ素数
いとこ素数の定義(差 4 の素数対)と、双子素数・セクシー素数との比較、密度予想を中級レベルで解…
カレン数
カレン数C_n=n·2^n+1 の定義と、カレン素数の希少性、ウッダル数との関係を中級レベルで解…
数字和
数字和の定義と計算例、9の倍数判定への応用、繰り返し数字和(数根)との関係、各位の和の性質を中級…
数根
数根の定義と計算例、n mod 9 との同値性、数根が 9 になる数、加法・乗法での性質保存、ハ…
約数関数
約数関数 σ_k(n)=Σ d^k の定義と、特に σ_0=d(n)(約数の個数)と σ_1=σ…
ダドニー数
ダドニー数の定義・例・性質を中級レベルで解説する。立方根が十進法の数字和に等しい整数で、1, 5…
エマープ
エマープの定義と具体例、回文素数との違い、小さいエマープの一覧を中級レベルで解説する。
エビル数とオーディアス数
エビル数とオーディアス数の定義、2進表現の1の個数の偶奇による分類、性質、ターリュー–モース数列…
ファクトリオン
ファクトリオンの定義・例・完全リストを中級レベルで解説する。各桁の階乗の和が自身に等しい整数で、…
ファレイ数列
ファレイ数列F_n の定義と、隣接項の|ad-bc|=1 という性質、中項による構成、サイズ漸近…
フリードマン数
フリードマン数の定義・例・種類を中級レベルで解説する。自身の数字を使った四則演算と冪乗で元の数を…
ハッピー数
ハッピー数の定義と、各桁の2乗和を繰り返して1に到達するか、不幸な数のサイクル、判定法を中級レベ…
調和約数数(オーレ数)
調和約数数(オーレ数)の定義と具体例、約数の調和平均が整数になる性質、完全数との関係を中級レベル…
ハーシャッド数(ニベン数)
ハーシャッド数の定義(各桁の和で割り切れる数)と例、性質、連続するハーシャッド数を中級レベルで解…
六角数
六角数の公式 n(2n-1) と、三角数との関係(すべての六角数は三角数)を中級レベルで解説する…
高度合成数
高度合成数の定義と、約数の個数が最大になる数、ラマヌジャンの研究、12や60が使われる理由を中級…
超完全数(hyperperfect)
k-超完全数の定義と具体例、完全数・準完全数との関係、小さい k ごとの数表を中級レベルで解説す…
ヤコブスタール数
ヤコブスタール数の漸化式 J_n=J_{n-1}+2J_{n-2} と、明示公式 (2^n-(-…
キース数
キース数の定義、フィボナッチ型の数列を使った判定法、具体例、小さなキース数の一覧を中級レベルで解…
カプレカ数
カプレカ数の定義と例 45→2025、カプレカ操作との関係を中級レベルで解説する。
レイランド数
レイランド数の定義と例、x^y+y^x の形で表せる数の一覧、レイランド素数、計算上の注意点を中…
リウヴィル関数
リウヴィル関数 λ(n)=(-1)^Ω(n) の定義(素因数の総数のパリティ)と、リウヴィル予想…
リウヴィル数
リウヴィル数の定義(任意の n に対し近似率 1/q^n を満たす超越数)と、リウヴィル定数、最…
リュカ数
リュカ数の漸化式と、フィボナッチ数との関係、黄金比、恒等式を中級レベルで解説する。
ラッキー数
ラッキー数の篩いによる生成と、素数の篩い(エラトステネス)との類似、密度を中級レベルで解説する。
リクレル数
リクレル数の定義、「逆数加算」操作の繰り返しで回文数に到達しない候補、196 問題、各言語での状…
中項(メディアント)
中項の定義 (a+c)/(b+d) と、シュターン-ブロコー木やファレイ数列との関係、有理近似へ…
メルセンヌ数
メルセンヌ数M_p=2^p-1 の定義と、メルセンヌ素数、リュカ-レーマー判定法、完全数との関係…
ミュンヒハウゼン数
ミュンヒハウゼン数の定義と具体例、0^0=0 の規約と 1・3435 の確認、ナルシシスト数との…
ナルシシスト数(アームストロング数)
ナルシシスト数の定義と、3桁の例 153=1^3+5^3+3^3、有限個しか存在しない事実を中級…
パドヴァン数列
パドヴァン数列の漸化式 P(n)=P(n-2)+P(n-3) と、塑性比、正三角形のスパイラルを…
ペル数
ペル数の漸化式 P_n=2P_{n-1}+P_{n-2} と、√2 の有理近似、ペル方程式との関…
五角数
五角数の公式 n(3n-1)/2 と、オイラーの五角数定理による分割数との関係を中級レベルで解説…
ポライト数
ポライト数の定義と例、2の冪以外のすべての正整数がポライト数であること、連続整数の和で表す方法の…
パワフル数
パワフル数の定義と、素因数の指数がすべて2以上であることの意味、ゴールドバッハの 2 平方の和へ…
実用数
実用数の定義と例、1から12までの実用数一覧、完全数や三角数との関係、どんな数が実用数になるかの…
素数階乗(プライモリアル)
素数階乗 p#の定義と例、最初のいくつかの値、ユークリッドの無限素数証明との関係、応用を中級レベ…
矩形数
矩形数の定義 n(n+1) と、三角数の2倍であること、連続平方数の間にあること、図形的意味を中…
レピュニットとレプディジット
レピュニットとレプディジットの定義、素数になる条件、レピュニット素数の希少性を中級レベルで解説す…
自己数
自己数の定義と、ある数とその桁の和を足しても作れない数、最小例 1, 3, 5, 7, 9, 2…
擬完全数
擬完全数の定義(真の約数のいくつかの和が n に等しい数)と完全数・不思議数との関係を中級レベル…
セクシー素数
セクシー素数の定義(差 6 の素数対)と、3つ・4つ・5つ組の希少性を中級レベルで解説する。
スミス数
スミス数の定義(合成数で各桁の和 = 素因数分解の桁の和)と例 4, 22, 27, 58、無限…
社交数
社交数の定義・例・性質を中級レベルで解説する。真の約数和の繰り返しでサイクルをなす整数の集合。長…
楔数
楔数の定義(相異なる3つの素数の積)と例 30, 42, 66、約数の個数 8 になることを中級…
四角錐数
四角錐数の定義 n(n+1)(2n+1)/6 と、平方数の和としての性質、立方体の積み上げを中級…
平方三角数
平方三角数の定義(三角数かつ平方数)と、ペル方程式による生成、無限にあることを中級レベルで解説す…
星数
星数の公式 6n(n-1)+1 と、六芒星に並べた点の総数としての意味を中級レベルで解説する。
シュターン-ブロコー木
シュターン-ブロコー木の構成と、すべての正の既約分数が一意に現れることを中級レベルで解説する。
崇高数
崇高数の定義と具体例、約数の個数と約数の和がともに完全数になる性質、12 と巨大な偶数崇高数を中…
超完全数
超完全数の定義 σ(σ(n))=2n、既知の例、完全数との関係、2のべき乗との関連を中級レベルで…
四面体数
四面体数の定義 n(n+1)(n+2)/6 と、三角数の和としての性質、ボウリングのピン配置への…
トリボナッチ数
トリボナッチ数の漸化式と、フィボナッチ数の3項版、隣接比が収束するトリボナッチ定数を中級レベルで…
ウラム数
ウラム数の生成規則(前項の和の一意表現)と、不規則な密度を中級レベルで解説する。
波状数
波状数の定義・例・性質を中級レベルで解説する。数字が abababab… と交互に繰り返す整数で…
不可触数
不可触数の定義、最小の例、無限に存在するという証明の概要、2以外の偶数不可触数に関する未解決問題…
吸血数
吸血数の定義と例 1260=21×60、性質を中級レベルで解説する。
ワグスタッフ素数
ワグスタッフ素数の定義 (2^p+1)/3、既知の例、メルセンヌ素数との類似、新メルセンヌ予想と…
不思議数
不思議数の定義、過剰数でありながら擬完全数でない理由、最小の例70の検証、奇数の不思議数が存在す…
ウッダル数
ウッダル数W_n=n·2^n-1 の定義と、ウッダル素数、カレン数との関係を中級レベルで解説する…
ツァイゼル数
ツァイゼル数の定義と具体例、素因数分解のパターン、カーマイケル数・安全素数との関係を中級レベルで…
主要な定理
応用・実装編
RSA の正当性
$n = pq$($p, q$ は素数)、$ed \equiv 1 \pmod{\varphi(n)}$ とすると、任意の $m \in \mathbb{Z}/n\mathbb{Z}$ に対して
$$m^{ed} \equiv m \pmod{n}$$これはオイラーの定理 $m^{\varphi(n)} \equiv 1$ の直接的な応用である。
Miller-Rabin 判定法の誤判定確率
$n$ が合成数のとき、ランダムに選んだ基底 $a$ が「$n$ は素数」と誤判定する確率は高々 $1/4$ である。$k$ 回独立に試行すれば、誤判定確率は $(1/4)^k$ 以下となる。
Hasse の定理(楕円曲線)
有限体 $\mathbb{F}_p$ 上の楕円曲線 $E$ の有理点数 $\#E(\mathbb{F}_p)$ について、
$$|\#E(\mathbb{F}_p) - (p+1)| \le 2\sqrt{p}$$理論編
素数定理
$\pi(x)$ を $x$ 以下の素数の個数とするとき、
$$\pi(x) \sim \dfrac{x}{\ln x} \quad (x \to \infty)$$すなわち $\displaystyle\lim_{x \to \infty} \frac{\pi(x)}{x/\ln x} = 1$。より精密には $\pi(x) \sim \mathrm{Li}(x) = \int_2^x \frac{dt}{\ln t}$。
平方剰余の相互法則
$p, q$ を異なる奇素数とするとき、
$$\left(\dfrac{p}{q}\right)\left(\dfrac{q}{p}\right) = (-1)^{\dfrac{p-1}{2}\cdot\frac{q-1}{2}}$$メビウスの反転公式
$f(n) = \sum_{d \mid n} g(d)$ ならば $g(n) = \sum_{d \mid n} \mu(d) f(n/d)$
ここで $\mu$ はメビウス関数。
Liouville の定理
$\alpha$ が $n$ 次の代数的無理数ならば、ある定数 $c(\alpha) > 0$ が存在して、すべての有理数 $p/q$ に対し
$$\left|\alpha - \dfrac{p}{q}\right| > \dfrac{c(\alpha)}{q^n}$$このレベルで理解できる応用
公開鍵暗号の実装
RSA 暗号では鍵生成にオイラー関数を、復号に中国剰余定理(CRT-RSA)を使う。Diffie-Hellman 鍵交換は離散対数問題の困難性に基づく。これらの暗号は、応用編 A1–A4 の内容で完全に理解できる。
素数判定と鍵生成
RSA 鍵の生成には大きな素数が必要。Miller-Rabin 判定法(A5)は実用上最も広く使われる確率的素数判定アルゴリズムで、OpenSSL や GnuPG の内部で動いている。
信号処理と数論的変換
数論変換(NTT)は、FFT を有限体上で行うもの。原始根を 1 の原始根の代わりに使う。浮動小数点誤差がなく、暗号計算や多倍長整数の乗算で使用される。
楕円曲線暗号(ECC)
楕円曲線(A7)上の離散対数問題は RSA より効率的な暗号を実現する。TLS 1.3 で標準となった ECDHE 鍵交換、Bitcoin の署名(ECDSA)など、現代のインターネットセキュリティの中核を担う。
学習のポイント
- 理論から実装へ:オイラーの定理や CRT を暗号アルゴリズムに落とし込む力を養う
- 計算量の意識:Baby-step Giant-step や バイナリ GCD など、アルゴリズムの効率性を比較・分析する
- 確率的手法:Miller-Rabin のように「確率的に正しい」アルゴリズムの意義と限界を理解する
- 代数と幾何の接点:楕円曲線を通じて、数論・代数・幾何の融合を体験する
読み物
素数の音楽 ― リーマンと素数の調べ [読み物]
気まぐれに見える素数の並びには、隠れた「調べ」がある。素数定理からリーマン予想まで、ゼータ関数のゼロ点が奏でる素数の音楽を、ガウス・オイラー・リーマンの物語とともに語る。
ガウスの黄金定理 ― 素数たちの密かな約束 [読み物]
「$p$ が $q$ の平方剰余か」と「$q$ が $p$ の平方剰余か」――無関係に見える二つの問いが、なぜか連動する。ガウスが生涯七度も証明し「黄金」と呼んだ平方剰余の相互法則を、その意外な美しさとともに語る。
分数で無理数をつかまえる ― 連分数と最良近似の物語 [読み物]
円周率を $22/7$ で済ませるのはなぜ正しいのか。無理数を分数でどこまで近づけられるか――連分数が生む「最良の近似」、最も無理数らしい黄金比、そしてペル方程式の物語を肩の力を抜いて語る。