非因果性 (ひいんがせい)

因果律を満たさない性質のこと。

非因果的 (ひいんがてき)

因果律を満たす性質を持たないこと。 つまり原因となる事柄よりも早く結果が現れることで、通常は物理的にあり得ない。

【参考】 非因果的な線形時不変システムのインパルス応答 \(h(t)\) は以下の性質を持つ。 \begin{equation} \exists t\lt 0,\ h(t) \neq 0 \end{equation} つまり、負の時刻にインパルス応答が 0 でない箇所があるシステムは非因果的である。
【参考】 遅延が許される場合は、非因果的なシステムでも擬似因果的な振る舞いをさせることができる。

ピッチ (ぴっち)

音楽用語としての「ピッチ」は人間が知覚する音の高さのこと。

音声認識などの信号処理におけるピッチは基本周波数を指す。

標本化 (ひょうほんか)

サンプリング を見よ。

ピンク・ノイズ (ぴんく・のいず)

注目する周波数帯域内で、周波数 \(f\) [Hz] のパワー (単位時間当たりのエネルギーの平均) が \(f\) に反比例するようなノイズのこと。

【参考】 可聴域内に広がるピンク・ノイズは、耳で聴くと「ゴーッ」というふうに聞こえる。
【参考】 ピンク・ノイズは、オクターブ当たりのパワーが等しい。
【参考】 パワーが周波数 \(f\) に反比例 (\(1/f\) に比例) するため、周波数帯域の下限が可聴域外まで伸びるピンク・ノイズは「\(f\) 分の 1 揺らぎ」とか「\(f^{-1}\)揺らぎ」とも呼ばれることも多い。