関数
Functions
このシリーズについて
関数は数学のもっとも基本的な概念の一つであり、解析学の土台をなす。本シリーズでは、指数関数・対数関数から始めて、初等関数の性質を体系的に学習する。
これらの関数は微分・積分、微分方程式、物理学、工学などあらゆる分野で広く使われている。
レベル別学習
関数を 4 つのレベルに分けて段階的に解説する。各レベルには、概念を丁寧に説明する「解説記事」と、肩の力を抜いて読める「読み物」を用意している。
関数とは・指数と対数
- 関数とは(写像・定義域・値域)
- 指数法則・対数の性質
- 指数関数・対数関数
- 初等関数の用語集
合成・逆関数・対称性・周期
- 合成関数
- 逆関数
- 偶関数と奇関数
- 周期関数
極限・連続・逆三角・関数列
- 関数の極限と連続性
- 逆三角関数
- 凸関数
- 関数列と一様収束
解析関数・近似・関数空間
- 解析関数と滑らかさ
- ワイエルシュトラスの近似定理
- 関数方程式
- 関数空間への入り口
発展:特殊関数へ
初等関数の向こう側には、ガンマ関数・ベッセル関数・楕円関数・超幾何関数といった特殊関数の世界が広がっている。上級の読み物「特殊関数への招待」から地図を眺めてから進むのがおすすめ。
個別トピック
よくある質問(FAQ)
Q1. 初等関数とは何か?
初等関数とは、多項式、有理関数、指数関数、対数関数、三角関数、およびそれらの逆関数から、有限回の四則演算・合成によって得られる関数の総称である。微積分や物理学で広く用いられる。
Q2. 指数関数と対数関数の関係は?
指数関数 $y = a^x$ と対数関数 $y = \log_a x$ は互いに逆関数の関係にある。すなわち $y = a^x \iff x = \log_a y$ が成り立つ。グラフは直線 $y = x$ に関して対称であり、定義域と値域が入れ替わる。
Q3. ロジスティック関数はどのような場面で使われるか?
ロジスティック関数 $\sigma(x) = \dfrac{1}{1 + e^{-x}}$ は、値域が $(0, 1)$ の S 字型曲線で、確率を表すのに自然に使われる。機械学習では二値分類のロジスティック回帰の出力関数、ニューラルネットワークの活性化関数として用いられる。また、ロジスティック写像はカオス理論の標準的なモデルでもある。
Q4. ソフトマックス関数とロジスティック関数はどう繋がるか?
ソフトマックス関数 $\text{softmax}(\mathbf{z})_i = \dfrac{e^{z_i}}{\sum_j e^{z_j}}$ は、ロジスティック関数を多クラスに一般化したものである。$K = 2$ クラスのとき $\text{softmax}(z_1, z_2)_1 = \sigma(z_1 - z_2)$ となり、2クラスソフトマックスはロジスティック関数に帰着する。詳しくはソフトマックス関数の記事を参照。