ディジタルフィルタ設計 入門

Introduction to Digital Filter Design

学習目標

  • 離散時間システムの基本概念を理解する
  • Z変換とその性質を学ぶ
  • FIRフィルタとIIRフィルタの違いを把握する
  • 周波数応答の基礎を理解する

目次

読み物

  1. いらない音をふるい落とす ― デジタルフィルタという「ふるい」の考え方 [読み物]

    デジタルフィルタは、周波数という目の大きさを持った「ふるい」だ。なぜ数の列を足し引きするだけで音をより分けられるのか――その直観を、図を交えて肩の力を抜いて語る。

  2. ならして見る ― 移動平均というやさしいフィルタ [読み物]

    株価も気温もギザギザで流れが読みにくい。近所の数点を平均してならすだけで、うねりが見えてくる。いちばん身近なローパスフィルタ=移動平均を入り口に、なめらかさと遅れのトレードオフまで語る。

  3. 未来は使えない ― リアルタイム処理の宿命 [読み物]

    生放送のその場処理では、まだ来ていない未来のデータは使えない。この因果性という宿命が、録音後の編集との間に一線を引き、リアルタイム処理に遅れと妥協を強いる理由を絵で語る。

  4. イコライザーのつまみの正体 ― 音を彫るフィルタ [読み物]

    音楽アプリの低音強調も車のオーディオのつまみも、正体は周波数ごとに音量を彫るフィルタの群れ。つまみを動かすと音の「形」(周波数特性)がどう彫られるのかを、身近な例で語る。

  5. キレと引き換えに ― 鋭いフィルタが背負う遅れとうねり [読み物]

    通す音と止める音を鋭く切り分けたい。だが切れ味はタダではなく、鋭くするほど前後にうねる尾(リンギング)を引き、反応も遅れる。フィルタ設計につきまとう「キレと引き換え」の宿命を語る。